建設コンサルタントは、河川や橋梁、道路といった社会資本の整備に携わっていますが、
公共事業という言葉から連想されるような「作業」や「工事」そのものではなく、
整備事業の立案から構想、計画段階での地盤・地質の調査、設計業務、施工管理、維持管理業務を主に行っています。
つまり、社会インフラ整備事業を創造する段階から中立・公正な立場で技術的なアドバイスやサポートを提供する専門家です。
■企画
インフラ整備など事業の構想を練り、基本方針や事業概要、事業計画を策定します。
■調査・計画
現地調査(測量、地質調査など)、環境影響評価、交通量調査、文化財調査など、多岐にわたる調査を実施して、
プロジェクトの実現可能性を検討し、基本方針に盛り込みます。
「企画」と「調査・計画」は同時進行で進められますが、その成果は、主に国や地方公共団体の事業決定や予算化、
事業計画の策定に向けて提供されるものです。
■設計
調査計画の結果に基づき、工事に必要な設計図書を作成します。
道路、橋、トンネル、ダム、河川、上下水道、公園など構造物の詳細設計に加えて、景観設計や機能設計を行うこともあります。
国や地方公共団体は、建設コンサルタントが提示する基本設計をもとに、設計発注計画を詰めていき、
建設コンサルタントに実施設計の発注を進め、施工業者(ゼネコン等)に工事発注を行います。
■施工管理(監理)
建設工事を行うゼネコン等の工程を管理し、施工が設計図書通りに安全に行われているか、品質・コストなどの監理を行います。
■維持管理・保全
インフラ完成後は、点検や補修計画、長寿命化計画など、長期的な視点に立ったサービス支援を継続していきます。
■その他
新規・既存インフラの整備以外にも、近年は国や地方公共団体が課題としている、地方創生に向けた地域活性化対策や都市計画、上下水道、土質及び基礎、開発、電力、建築設計など、扱う業務は多岐にわたります。
この仕事の魅力
- 自分の仕事が地図に残る
建設現場で働く施工管理業務と比較して、私たちの仕事は構造物の設計業務です。
そのため、現場作業員が施工管理を通して印象に残る仕事と建設コンサルタントが設計業務を通して印象に残る仕事には違いがあります。
しかし、いずれにしても自分が設計業務を通して計画・設計した構造物が現場に残るという達成感は非常に大きく、やりがいにつながります。
建設コンサルタントには、現場に作られた構造物がどの程度、安全性・復旧性・使用性を有しているか理解しているため現場作業員とは違った視点で造られた構造物を見る楽しみがあります。
- 社会への貢献度が高い
顧客となる国や地方自治体(官公庁)から要請を受け、社会資本整備を通して第三者の生活を良くします。
つまり、当該地域の発展に直接的に貢献できるため大きな達成感や生活を通して仕事の成果を感じることができます。
- 仕事の幅が広く飽きない
現場条件に大きく左右されるため、全く同じ仕事(調査・設計)はありません。そのため、経験や培った技術で対応することはできても、
常に同じ作業をするということは無いのが特徴です。
このことから、同じ作業の繰り返し(ルーティーンワーク)で仕事に飽きるといった感覚に陥ることはありません。
仕事に飽きにくいことは、この業界で長く続ける人にとって大きなやりがいに繋がります。
